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「停電しても、手回しのラジオがあるから何とかなる」

我が家には、それがありました。10年以上前に買った非常持出袋に、手回し充電のライトとラジオが入っていました。 ちゃんとハンドルも回ります。

今回、実際に出して確かめてみて、手が止まりました。

充電コードの形が、いまのスマホに合いませんでした。

我が家には10年以上前に買った非常持出袋があり、手回し充電のライトとラジオが入っていました。 ハンドルもちゃんと回ります。だから「停電しても何とかなる」と思っていました。

📋 この記事でわかること

  • 古い防災グッズの充電コードが今のスマホに挿さらない理由
  • 手回し充電でスマホがどこまで充電できるのか(電力会社の実測データ)
  • 停電時のスマホ用に実際に持つべきもの(2,000円前後から)
  • スマホの電池を長持ちさせる設定

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防災ラジオを持っているので、停電してもスマホは充電できますよね?

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我が家もそう思っていました。でも一度出して、コードを実物のスマホに挿してみてください。挿さらないかもしれません。


結論:停電時のスマホは、モバイルバッテリー一択です

結論から言うと、停電したときにスマホを充電する手段は、モバイルバッテリー一択です。 手回し充電に期待してはいけません。

理由は2つあります。

理由 内容
①コードが合わない 数年前の防災グッズは、いまのスマホと端子の形が違う
②発電量が足りない 手回しで作れる電気は、ライトやラジオを動かす程度

手回し充電は「ライトとラジオを動かすためのもの」と考えてください。スマホの充電は、はじめから別の手段で用意しておく必要があります。

我が家の場合、モバイルバッテリー自体は持っていました。ただし普段使い用で、防災用に確保しているものではありません。 停電が起きた時点で残量が半分だったら、それがそのまま我が家の全電力になります。


停電時にスマホを守るために知っておく3つ

⏱ 1分でわかる要点まとめ

  1. 古い防災グッズのコードは、いまのスマホに挿さらない
  2. 手回しは2分でライト約2時間30分・ラジオ約22分。スマホの充電には足りない
  3. モバイルバッテリーは防災用に別で1つ。50〜80%で保管し3か月ごとに充電

✔ 停電したらまず画面を暗くして省電力モードをオン。使わない時間は機内モード

理由①:充電コードの規格が変わっていた

これが今回いちばんの発見でした。

我が家の手回しラジオは10年以上前のものです。付属していた充電コードの端子は、いま使っているスマホに挿さりませんでした。

スマホの充電端子は、この10年で入れ替わっています。

時期 主流だった端子
2010年代前半〜半ば micro USB(マイクロUSB)、Android系
同時期のiPhone Lightning(ライトニング)
現在 USB Type-C(タイプC)

EU(欧州連合)は2024年12月28日から、域内で販売されるスマートフォンなどの充電端子をUSB Type-Cに義務付けました(2026年4月28日からはノートパソコンにも適用)。日本で売られている機種も、この流れでType-Cに集約されています。

つまり、数年前に買った防災グッズの充電コードは、いまのスマホには使えない可能性が高いということです。

⚠️ 防災グッズは、期限が切れるだけではありませんでした。本体は問題なく動くのに、つなぐ相手のほうが変わってしまうという壊れ方があります。乾電池やカセットボンベのように日付で管理できないぶん、こちらのほうが気づきにくいと感じました。品目ごとの期限は防災グッズの期限をまとめた記事に書きましたが、規格の古さは期限表示には出てきません。

対策は、変換アダプタかケーブルを1本入れておくこと

やることは簡単です。いま使っているスマホのケーブルを1本、防災用の袋に入れておいてください。

そして古い機器側の端子(micro USBなど)から、Type-Cへ変換するアダプタを一緒に入れておくと、手回しラジオ側の出力も生かせます。どちらも数百円で買えます。

確認の方法は1つだけです。防災グッズを出して、いま使っているスマホに実際に挿してみてください。 説明書を読むより早く、確実です。

🔌 挿さらなかったら、数百円で解決します

手回しラジオ本体は問題なく動くので、捨てる必要はありません。古い機器側の端子(micro USBなど)をType-Cに変換するアダプタは100〜900円前後(2026年9月時点の楽天市場の価格帯)。1個入れておくだけで、10年前の道具がそのまま使えるようになります。

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※特定の商品ではなく検索結果へのリンクです。手持ちの機器の端子の形を確認してから選んでください。


理由②:手回しで作れる電気は、スマホの充電には足りない【実測】

仮にコードが合っていたとしても、もう一つの壁があります。手回しで作れる電気の量です。

中部電力のカテエネが公開している実測では、2分間手回し充電をすると、LEDライトは約2時間30分、ラジオは約22分間、連続で使用できたとされています。

2分間回すと 使える時間
LEDライト 約2時間30分
ラジオ 約22分
スマートフォン 実用的な充電は難しい

出典:カテエネ(中部電力ミライズ)

ライトとラジオには十分ですが、スマホは桁が違います。 スマホの電池は数千mAhあり、手回しで作れる電力とは比較になりません。「スマホも充電できます」と書かれた商品でも、実際に使える量になるまで回し続けるのは現実的ではないと考えたほうがいいです。

正直に書くと、我が家は「手回しがあるから大丈夫」と10年思っていました。 ハンドルが付いていることと、スマホが使えることを、勝手に結びつけていたわけです。

あのとき、非常持出袋を買った日に、一度だけ回してスマホにつないでみておけばよかったと思います。それだけで分かったことでした。

💡 手回しラジオが無駄だという話ではありません。ライトとラジオを電池なしで動かせるのは、大きな価値です。期待する役割を間違えなければ、十分に働きます。スマホは別に用意する。ここを分けて考えるだけで、備えの穴がふさがります。

停電時のスマホ充電に本当に必要な備え【2,000円台〜】

置き換えではなく、足りない部分を足す形で考えます。

品目 費用の目安 役割
モバイルバッテリー(10,000mAh前後) 2,000円前後 スマホ2回分ほどの充電
乾電池式の充電器 1,000〜2,400円 電池さえあれば充電できる
いま使っているケーブル(Type-C等) 数百円 これがないと何も始まらない
変換アダプタ 数百円 古い機器の出力を生かす
電池式のラジオ 1,500〜3,000円 情報収集の本命

※2026年9月時点の楽天市場の価格帯です。

最初の1つはモバイルバッテリー一択です。 ただし、普段使い用とは別に、防災用をもう1つ持つ必要があります。

我が家のように普段使いのものしかないと、停電した瞬間の残量が、そのまま持ち時間になります。 出かける前に使い切っていたら、備えはゼロです。

満充電のまま置きっぱなしにしてはいけません

ここで、私が間違えていたことを書きます。「防災用だから満タンにして押し入れへ」は、正しくありませんでした。

メーカーの案内はこうです。

長期間使用しない場合、バッテリー残量を50〜80%にしておく/3ヶ月ごとにバッテリー残量を50%以上まで充電する 出典:Anker Japan「モバイルバッテリーの安全な使い方と取扱いにおける注意点」

リチウムイオン電池は、100%のまま長期間置くと傷みます。 そして使わなくても少しずつ減っていくので、放っておくと、いざというときに空になっています。

⚠️ やることは「点検日にもう1つ足す」だけです。防災グッズの期限をまとめた記事で「年1回、日を決めて開ける」と書きましたが、モバイルバッテリーだけは3か月ごとにしてください。押し入れから出して残量を見て、減っていたら充電し直す。1回2分で終わります。

買うときは「入力側」も見てください

もう1つ、見落としやすい点があります。出力がType-Cでも、本体を充電する入力側がmicro USBの製品があります。

そうなると、結局ケーブルを2種類持ち歩くことになります。 せっかく規格を揃えようとしているのに、袋の中でまた迷うことになるわけです。

買う前に「入力・出力の両方がType-Cか」を確認してください。

🔎 選ぶときに見るのは、この3つだけです

①容量は10,000mAh前後(スマホ2回分ほど。これ以上は重くなる)
②入力・出力の両方がType-C(片方がmicro USBだとケーブルが2本必要になる)
③価格は2,000円前後(2026年9月時点の楽天市場の価格帯)

この3つで絞り込めば、防災用として使えるものが残ります。挿さらなければ意味がないので、②はとくに確認してください。

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※特定の商品ではなく検索結果へのリンクです。

🔋 停電が長引くなら、乾電池式も併せて

モバイルバッテリーは中身を使い切ると、コンセントがない限り復活しません。乾電池式の充電器なら、電池を入れ替えるだけで何度でも使えます。単3のアルカリ乾電池は使用推奨期限が10年あるので、備蓄との相性も良いです。乾電池式の充電器そのものの値段は1,000〜2,400円前後です(2026年9月時点の楽天市場の価格帯)。乾電池は別に用意します。

⚠️ ただしフル充電はできません。INTERNET Watchの検証では、充電池4本でiPhoneを充電したところ2時間で51%まで進み、そこで頭打ちになっています。「満タンにする道具」ではなく「連絡が取れる状態に戻す道具」と考えてください。もっと入れたい場合は、電池を6本以上使うタイプや単1形を使うタイプを選ぶことになります。

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※特定の商品ではなく検索結果へのリンクです。

⚠️ モバイルバッテリーを車に置きっぱなしにしないでください。製品評価技術基盤機構(NITE)は、40度を超える条件では破裂して発火する可能性があるとして注意を呼びかけています。夏の車内は最高57℃まで上がります。詳しくは車の防災グッズをまとめた記事に書きました。


スマホの電池を長持ちさせる設定

充電手段を増やすのと同じくらい効くのが、減らさない工夫です。停電したら、まずこれをやってください。

やること 効果
画面の明るさを下げる 電池を最も食うのが画面
省電力モードをオンにする 背景で動く処理がまとめて止まる
使わない時間は機内モード 電波を探し続ける動作が止まる
動画・ゲームを避ける 消費が跳ね上がる
通知を切る 画面が点く回数が減る

とくに効くのが機内モードです。 圏外や電波の弱い場所では、スマホは電波を探し続けて電池を大きく消耗します。災害時は基地局が被害を受けて電波が不安定になりやすいので、使わない時間は切っておくほうが持ちます。

ただし機内モードにすると着信も通知も届きません。 家族との連絡時間をあらかじめ決めておいて、その時間だけ戻す、という使い方が現実的です。


情報収集は、やはりラジオが残ります

スマホの電池を守ろうとすると、当然ながら情報が入らなくなります。ここでラジオの出番です。

ラジオはスマホより圧倒的に電池が持ちます。 手回しでも、乾電池でも動きます。そして電波が届く範囲が広く、基地局の被害に左右されにくいという強みがあります。

我が家の手回しラジオも、ラジオとして使う分には問題なく働きます。 使えなかったのは「スマホを充電する」という役割だけでした。期待する役割さえ間違えなければ、10年前のものでも現役です。


費用は2,000円台。どこから出すか

ここまでの備えを合計しても、2,000円から5,000円ほどです。

我が家は防災の維持に年6,300〜9,500円かかると計算しました。そこに一度だけ数千円が乗る形になります。モバイルバッテリーとケーブルは期限で切れるものではないので、毎年の負担は増えません。

固定費を削って浮いたお金を、こういう「一度きりの数千円」に回す。我が家はその順番でやってきました。削るべき固定費と、削ってはいけない支出があります。

💡 数千円の枠は、固定費のどこかで作れます

使っていないサブスクを1つ解約すれば、それだけで出る金額です。固定費は「保険 → 通信 → 車の保険 → サブスク」の順に効きます。我が家が5人家族で年間95万円を削ったときに、何をやめて何を残したのかを金額の大きい順に並べました。次に手をつける場所がすぐ分かります。

月10万円の固定費を断捨離した40代のリアル|やめてよかった全リストを読む

よくある質問

Q. 手回しラジオでスマホは充電できないのですか?

A. 実用的な量までは難しいです。 中部電力のカテエネの実測では、2分間の手回しでLEDライトが約2時間30分、ラジオが約22分使えたとされています。ライトとラジオには十分ですが、スマホの電池は容量の桁が違います。手回しは「ライトとラジオを動かすもの」と考えて、スマホは別に用意してください。

Q. 古い防災グッズの充電コードは使えますか?

A. いま使っているスマホに実際に挿してみてください。 数年前の機器はmicro USBやLightningが前提で、現在主流のUSB Type-Cとは形が違います。EUは2024年12月28日からスマートフォンなどの充電端子をUSB Type-Cに義務付けており、日本で売られている機種もType-Cに集約されています。挿さらない場合は、変換アダプタか、いま使っているケーブルを袋に入れておいてください。

Q. モバイルバッテリーはどれくらいの容量が必要ですか?

A. 10,000mAh前後があれば、スマホ2回分ほどの充電ができます。 2,000円前後(2026年9月時点の楽天市場の価格帯)で買えます。見るのは3つだけです。①容量10,000mAh前後 ②入力・出力の両方がType-C ③2,000円前後。 とくに②が大事で、出力がType-Cでも本体を充電する入力側がmicro USBの製品があります。 それだとケーブルを2種類持つことになります。

Q. 普段使いのモバイルバッテリーがあれば十分ですか?

A. 足りない場合があります。 普段使いのものは、停電した瞬間の残量がそのまま持ち時間になるからです。我が家がこの状態でした。防災用として別に1つ用意し、満充電で置いておくのが確実です。半年に一度、点検日に残量を確認して充電し直してください。

Q. 防災用のモバイルバッテリーは満充電で保管していいですか?

A. 満充電のまま長期間置くのは避けてください。 Anker Japanの案内では「長期間使用しない場合、バッテリー残量を50〜80%にしておく」「3ヶ月ごとにバッテリー残量を50%以上まで充電する」とされています。リチウムイオン電池は100%のまま置くと傷み、しかも使わなくても少しずつ減ります。3か月ごとに残量を見て充電し直す運用にしてください。1回2分で終わります。

Q. モバイルバッテリーを車に置いておいてもいいですか?

A. やめてください。 製品評価技術基盤機構(NITE)は、40度を超える条件では破裂して発火する可能性があるとして注意を呼びかけています。JAFの計測では夏の車内は最高57℃まで上がります。車を降りるときに一緒に持ち出すと決めておいてください。

Q. 停電したら最初に何をすればいいですか?

A. スマホの画面を暗くして、省電力モードをオンにしてください。 電池を最も消費するのは画面です。次に、使わない時間は機内モードにします。電波が不安定な状況ではスマホが電波を探し続けて消耗するためです。ただし機内モードでは着信も通知も届かないので、家族と連絡を取る時間を決めておいてください。


まとめ:ハンドルが付いていても、スマホは充電できません

  • 停電時のスマホ充電はモバイルバッテリー一択。手回しに期待しない
  • 古い防災グッズは充電コードの規格が合わない。本体が動いてもつながらない
  • 手回しはライトとラジオを動かすもの。2分でライト約2時間30分・ラジオ約22分
  • 用意するのはモバイルバッテリー・いま使っているケーブル・乾電池式の充電器。2,000円台から
  • モバイルバッテリーは満充電で放置しない。 50〜80%で保管し、3か月ごとに充電し直す
  • 乾電池式はフル充電はできない。 充電池4本で51%まで(INTERNET Watchの検証)
  • 停電したら画面を暗く、省電力モード、使わない時間は機内モード

我が家は10年間、「手回しがあるから大丈夫」と思っていました。ハンドルが付いていることと、スマホが使えることは、別の話でした。

防災グッズには、日付で切れる期限のほかに、つなぐ相手が変わってしまうという壊れ方があります。こちらは表示にも出ないので、自分で挿してみるしかありません。

今日できることは1つです。防災用の袋を開けて、中のコードをいま使っているスマホに挿してみてください。 挿さらなければ、ケーブルを1本入れるだけで終わります。数百円で、5分の作業です。

電池式で情報収集に使える防災ラジオを楽天で見る

情報収集の本命はラジオです。※特定の商品ではなく検索結果へのリンクです。


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